ほんかいどう (本海棠)
学名 |
Malus spectabilis |
日本名 |
ホンカイドウ |
科名(日本名) |
バラ科 |
日本語別名 |
カイドウ |
漢名 |
海棠(カイトウ,hăitáng) |
科名(漢名) |
薔薇(ショウビ,qiángwēi)科 |
漢語別名 |
海棠花、梨花海棠(リカカイトウ,lihua haitang)、日本海棠 |
英名 |
Chinese flowering crabapple |
辨 |
花は白色、径4cm。 |
リンゴ属 Malus(蘋果 píngguŏ 屬)の植物については、リンゴ属を見よ。 |
訓 |
和名のカイドウは漢語海棠の音、ホンカイドウとは本物のカイドウ。 |
説 |
漢土原産、河北・陝西・山東・江蘇・浙江・雲南などで栽培され続けてきた観賞用品であり、野生品は知られていない。自然交配による雑種であろうという。
種子は生るが、実生の株の花には変異が多い。枝を、実生の苗か M.beccata(山荊子)に接木して、増やす。 |
日本には自生せず、ほとんど栽培しない。 |
誌 |
漢土で観賞されてきた海棠と言えば 本種である。日本には入ってこなかった。
「和において真の海棠なし」という(『滑稽雑談』)ゆえん。
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その花は、南北朝時代から観賞され、美しい女性の姿にたとえられてきた。
すなわち、洛陽の北に金谷園を営んだ石崇(249-300)は、かつて満開の海棠を前にして「汝、若し能く香れば、当に金屋を以て汝を貯えん」といったという(『王禹偁詩話』。黄金で家を作って美女を貯えるとは、『漢武故事』に見える故事から)。
唐には、玄宗(685-762,在位712-756)が二日酔いでしどけない楊貴妃の姿を見て、「海棠の睡り、未だ足らざるのみ」と庇ったのは有名な逸話(『太真外伝』)。
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